0.河童からの啓示

 人間は皆、守護霊や指導霊なるものが一つから複数ついているようだ。私にはそういうモノは見えないが、必要に応じて感知することはできる。守護霊の数や年齢ぐらいは測定できる。人以外のモノが守護霊になっている場合もある。

 誰でも身に危険が迫る時、必ずそのことを暗示するような予知的現象が、身体や身辺に起きやすくなる。守護霊はいち早く危険を察知し、何らかの形で本人に伝えようとする。素直な人は守護霊の声を聞き取ることができるため、事故に巻き込まれても、最小限の被害ですむであろう。

 私は以前、よく河童の夢を見ていた。ある晩、寝ている時、何かの気配を感じ目を覚ましたらすぐベッドの足元に河童が立っていた。何かつぶやいていたようだがよく聞き取れない。そしてすぐに消えてしまった。時刻は朝の2時である。

 安部家に対する何かの啓示と直感し、一族全員に用心だけはするように伝えた。そして、それは二週間後に起きたのである。