0.巡礼者の衣装
○ 昔、男も女も白装束を身に付け、切腹等の自決をしていた時代があった。巡礼者も同様に巡礼の途中、いつ死んでもよいという覚悟の意味で、白の衣装を着る意味があったようだ。交通機関や医学、情報が進んだ現代において、巡礼の途中に病気や事故で死に至ることはまずない。今の時代、白の巡礼衣装を着用するのは、死以外の強い決意の表れや願望を意味するものである。
○ 白はどんな色にも染まりやすい。そういう意味で自分の色探し、つまり、新しい自分探しという意味もあるのかもしれない。もし、ピンクやグリーン、ブルーなどの衣装があれば、ファッション感覚でそれらの色を身に付ける若者が増えるかもしれない。
○ ピンクは幸せ気分を高め、ブルーは知識を吸収しやすく、グリーンは健康の向上に関する気の波動を発する。白以外の色は不謹慎という考え方もあるかもしれない。柔道着もカラフルになってきている時代である。巡礼者の衣装の色もカラフルになってもおかしくはない。