0.徳を積むことの意義
○ 私は時々、ボランティアでお年寄りの方達に趣味や特技を披露する。私の作詞で曲も作り、自分で歌い、げらげら笑えるような小話をしたり、皆さんに思いっきり笑ってもらったり等。
○ 味のある文字で元気になれる様な言葉を創り、ハガキの大きさの紙に一枚一枚手書きした作品3千枚を東北の被災者の方達に、ボランティアの人を通してプレゼントした。
○ その後、2014年一人で八月から約一か月間、東北ボランティア活動を行った。宮崎から車を運転し、千枚の色紙や他のプレゼントを載せ、宮城県と岩手県の津波被災者が住まわれている仮設住宅を訪問した。
○ 色紙に一人一人の希望される言葉を描き、その数約500枚。今でも被災者の方の喜びの声と笑顔が目に焼き付き、離れない。
○ 東北に出かけて気が付かされたこと。それは、ボランティア活動することに理由はいらないということである。人が困っていれば、何らかの形で手助けをすることは、人として当たり前だという考え。
そのことを徳とも考えず、自然体でボランティア活動をしている人がたくさんいたことに脱帽するばかりである。
○ 徳を積むことを意識しながらボランティア活動をしてもよい。自己満足でもよいし、売名目的や宣伝等でもよい。結果的に被災地の現状がほんの少しでも良くなり、被災者の方が少しでも助かればよいと思う。
とにかく、何らかの行動に移している人は、理屈抜きで凄いと思わずにはいられない。
○ 徳をたくさん積んだからと言って、自分自身に何か良いことがあるわけではない。心から何かのお手伝いをしたいという純粋な無欲のパワーが、いつの間にか自然に頭や体を動かせているだけなのかもしれない。
○ 無理をしないでやれることをやればいい。できるだけ「笑顔」をつくり、できるだけ「ありがとう」の言葉を発し、できるだけ「おはよう」とか「こんにちは」と語りかけることも徳に入る。福の神はそんな自分を必ず見ているはずである。