97.お乳饅頭
○ 宮崎県西都市のとある菓子専門店に、私の考案した饅頭を創ってもらった。その饅頭は、女性のお乳の形にそっくりなので、私がお乳饅頭と名付けた。女性の天敵である乳癌の予防、妻や恋人の健康を願って、男性から女性に贈るお菓子として考えたものである。
○ 私が友人とスナックで飲んでいる時、私の知らない男性が入ってきた。友人とその入ってきた男性は顔見知りだったようだが、その時、私が友人に突然お菓子の話を始めたので、友人は、私とその男性が顔見知りと思ったようだ。
○ しばらくして、その男子が菓子職人と知って私もびっくり。その男性はすぐに車中から、自分の創った数種類のお菓子を持ってきて私に見せた。そのお菓子を見てひらめき、その場でスケッチしたのがお乳饅頭の始まりなのである。
満足する色や形、大きさになるまで何度も創り直してもらい、見事なお乳饅頭が完成した。お乳饅頭は口コミで次第に広がり、ラジオや新聞にも取り上げられるようになった。当時の私は教員だったので、私の名前を明かさないことを頼んだ。今は結婚式の引き出物になるほど、人気商品の一つになっている。