94.幸せの考え方

 身体の健康に恵まれ、両親の愛をたくさん注がれ、経済面でも全く不自由しない人もいれば、身体は不自由だが他は全く問題ないという人もいるだろう。しかし、中には全てにおいて不自由している人もいるであろう。

 では幸せとは、自由とか不自由に関係するのだろうか。

 身体の不自由があり、経済的に貧しく、両親の愛に恵まれなくても、だから不幸とは言えない。何不自由ない人にも不幸と感じている人はいるであろう。人は皆、どうすることもできない宿命を背負い、生きている。その宿命の捉え方次第で、これからの人生に大きく影響してくる。

 どんなに苦しく辛くても、「今」という時間を有意義に生きていこうとする人は、必ず幸せが訪れるであろう。楽しいことをたくさん見つけて、それらを生きがいに生きていく。

 明日のことは誰にも分からない。長生きしたから幸せとは限らない。「今」をいかに生きるかが大事なのである。