87.海の神様

 漁業を営む人は、家や船先、水神宮に海神様を祀る風習がある。人知では計り知れない不思議なことがあることを体験的に感じ、皆、それを信じているからこそ、船にお神酒を捧げ、安全祈願や大漁を願うのである。

 私は釣りをする時、必ず海の神様に事故が起きないように、そして沢山釣れることを願ってお神酒を捧げる。釣り仲間にも合掌してもらう。そのお陰か何度かテトラの下に落ちたこともあったが、命が助かる等の奇跡的な体験をした。

 広大な海の中に身を置いているだけで海の気のパワーが私を浄化させ、必要な気が入る。それだけで十分だが魚まで釣れればこれほどありがたいことはない。

 帰るときは釣り場をきれいにする。海の神様に感謝しながら、また来た時は、よろしくお願いしますと願う。