36.粗塩の効果

○ 日本では昔、経済的に裕福な人や地位の高い人が牛車に乗って移動していた。飲食店の主人達は自分の店に寄ってもらい、お金を使ってもらおうと考え、店先に粗塩を置く。
粗塩は牛の大好物であり、店先の塩をなめたいために牛は足を止める。その結果、牛車の人達も店に寄ってもらえるだろうという意図である。そのことからか現在も盛り塩をする風習が続いている。
○ 塩はどこのスー-パーでも販売され、その種類も数多い。私の知る限り、沖縄で作る塩の種類やミネラルの種類が他県よりはるかに多い。
○ 入浴する時、時々粗塩を使用する。大き目のタッパーに入れてお風呂の隅に置く。体を洗った後、片手で粗塩を一掴みして全身にこすり付ける。その後に湯で洗い落とす。皮下脂肪を燃焼させる働きもあるが、邪気も数個取れる。
1週間か2週間に1回の割合でやるとよい。特に体や頭が疲れている時はその都度やるとよい。
● 赤ちゃんが夜中に熱が出た時の家庭でできる粗塩療法。
① 握りこぶしぐらいの量の粗塩をフライパンで乾煎りする。
② 塩が狐色ぐらいになったら、布(できれば日本手ぬぐいのような生地)を二重にして煎った塩を入れ、こぼれないように布をねじる。
③ 大人が触り、あまり熱くない程度に、その塩を赤ちゃんの首の後ろ(首と肩の付け根辺り)に7分ほど当てる。
④ その間、赤ちゃんの足の裏を呼吸に合わせて指で軽く押す。下がってよい熱ならすぐ下がるが、もし下がらなければ専門医に相談する。
○ 1ヶ月に数回、お風呂に粗塩を一握り掴んで入れる。粗塩を浴槽に入れた後、掴んだ手で左回りに20回お湯をかき回す。身体の疲れや邪気取りの効用あり。
○ 車で旅行する時に粗塩を車の外側に軽くふり、そして、蓋付きの容器に入れた粗塩を車の中に置く。交通事故等の邪気除けという心の安心につながる。